筐体の構造別特徴
構造 | 製造ロット | 設計展開 時間 | 溶接 | コスト | リード タイム | 表面処理 |
フレームレス (鉄板折曲げ) | 量産/単品 | △ | 必要 | △ | △ | 必要 |
フレーム (型鋼フレーム) | 単品向き | ◎ 短い | 必要 | × | △ | 必要 |
リベット ボルトナット | 量産向き | × 長い | 不要 | ◎ | ◎ | 不要可 |
フレームレス(板折曲げ)構造
●メリット
機械加工が多いので、コストダウンの提案などがしやすい。大幅な構造変更ではなく、製品の外形寸法などが変わる程度の変更には対応しやすい。
● デメリット
大きな構造変更が伴うような変種生産には弱い。板金展開に時間がかかる。
フレーム(型鋼フレーム)構造
● メリット
熟練技術者が作業するため、簡単な筐体図面でも製作が可能。大幅な構造変更にも柔軟に対応でき、設計時間の短縮が図れる。
● デメリット
人の手が最もかかる構造のため、コストダウンは難しい。
熟練技術者が作業するため、簡単な筐体図面でも製作が可能。大幅な構造変更にも柔軟に対応でき、設計時間の短縮が図れる。
● デメリット
人の手が最もかかる構造のため、コストダウンは難しい。
リベット構造
● メリット
溶接作業不要のため品質の安定性が高い。量産化メリットが最も出せる。材料をZAM鋼板等にすると溶接レス・塗装レスが実現できる。
● デメリット
設計に時間がかかるので、多品種少量には不向き。多品種少量でリベット構造を採用するには基本構造の標準化が必須。リベット締結穴の位置寸法がシビアなため、機械加工の精度が求められる。
溶接作業不要のため品質の安定性が高い。量産化メリットが最も出せる。材料をZAM鋼板等にすると溶接レス・塗装レスが実現できる。
● デメリット
設計に時間がかかるので、多品種少量には不向き。多品種少量でリベット構造を採用するには基本構造の標準化が必須。リベット締結穴の位置寸法がシビアなため、機械加工の精度が求められる。